NHK 「ご近所の底力」 感想
昨日夜8時過ぎ、築地市場の仲卸に勤めていらっしゃる果物担当者の方からメールが届きました。
「テレビ1チャン見てみて!」とのこと。
早速チャンネルを回してみると・・・NHK「ご近所の底時から」と言う番組で青森県のりんごについて放送されていました。去年の春から秋にかけて大粒の雹が何度も降ったというのです。特に津軽平野のりんご生産者の被害は史上最悪だったそうです。
雹害にあったりんごは、市場流通では評価されません。つまり売れない=お金にならないということです。こんな状況下で、就農3年の若い生産者の夫婦が紹介されていました。4月に盛大に結婚式を挙げる予定でしたが、雹被害のため収入が見込めなくなり式場をキャンセルしたというのです。
この話を聞いて皆さんはどう思われるでしょう?
僕も仕事柄、青果物流通の仕事をさせていただいていますが、正直見た目先行、または重視であるのが今の現状です。
生産者の方々が毎年毎年、一生懸命丹精込めて作ったりんごなのに、ちょっとしたキズでその苦労が報われません。食べてみても味は市場流通の物と大差ないのに・・・
だから野菜・果物が工業製品のように見られがちなのかな?と感じてしまいました。いつも同じ野菜・果物がいつでもあるような感覚に陥ってしまう。
どんなに生産者が頑張っても、いつ・どこに・どのくらい 降るかわからない雹に対策の打ちようもありません。結果重視の流通の現状では、生産者の方は生産意欲を無くしかねません。
もしも、僕が生産者だったらどうだろう?
もしも、あなたが生産者だったらどう思いますか?
輸入依存率が高い日本。
自給率の向上を訴える政府。
悪いところを大々的に取り上げて、良いところはあまり取り上げないマスコミ。
僕も私も、みんなで、生産現場を見てみんなで痛みを分かち合えるような流通があったら生産者も安心して農業に打ち込めるのではないでしょうか・・・。
まさに緊急事態。生産者の方にとっては死ぬか生きるかだったのではないでしょうか。
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